2005年10月30日

“詐欺!?”-1

 シンガポールにおいてDVDを販売したいというある壮年の日本人男性が当地で根を張るある日系出版社へやってきたのは今年の春のことだった。DVDの内容は童話“ピノキオ”を使った児童教育のものと韓国ドラマの2本だった。

 その出版社の社長はその彼の話に興味を持った。
 DVDを売りたいという彼の話は滑らかで、彼自身のビジネスの成功の可否はともかく、広告主としてその出版社に大きな利益を藻ららしそうなにおいがした。
 広告代理店の社長はその話の滑らかな彼を歓待し、シンガポールの金融街、ラッフルズプレースに所在するある高層ビルの屋上階を占める プライベートクラブで接待をした。
 だが、具体的な仕事の話は DVDを売りたいとうその彼の準備が整い次第改めて、ということになった。

 数週間後、ある物流会社のオフィスの電話が鳴った。
 「自家用車を日本からシンガポールまで持ってきたいというお客様がいるんだけど、取り扱ってくれるかな」
 電話の声は前述の出版社で社長の直属の部下で事業を統括する部長Hのものだった。


・・・つづく。

   
Posted by 岩田 弘志 Hiroshi Iwata at 23:57Comments(0)その他