2006年04月11日

タクシー運転手はいろんなことを教えてくれる。

タクシーの運転手には苦労してきた人や、才能があってもうまく人生に活かせないできた人がいて社内ではとても味のある会話が展開されることがある。
 どこの国でもそうだと思うが、タクシーの運転手と会話するとふと何かを得られることがある。いろんな職業を経て今はタクシー運転手として経世を立てているという方が多いからだろうか。

 今朝仕事先に向かうまでに話したタクシードライバーは 62歳チャイニーズ。
 その昔15年間旅行会社に努めたがある日突然解雇。解雇後数年間は試行錯誤したようだが最終的にタクシードライバーに転身した。

  *シンガポールは世界で最も労働者を解雇しやすい国の一つ。たいした理由
   がなくても退職日から遡ってひと月前にレターを提出すれば簡単に人を
   解雇出来る。その分労働者も会社への忠誠心が低く、転職を数年後とに
   繰り返すジョブホッピングが当たり前の社会である。

 このタクシー運転手の奥さんはインドネシア人、そして子供は4人。
 そろそろ引退を考えているという。

 引退して落ち着く先はインドネシアのおバタム島。周囲からは治安が良くないので辞めておけと停められているとか。

 でもシンガポールではお金がかかる。
 今手持ちのお金とこれから稼ぐお金を足して考えてもシンガポールで幸せに暮らすことはおぼつかないという。

 ある日インドネシア人の奥さんが
「私シンガポール国籍が欲しいの」
と言ったところこのタクシードライバーはしかりつけてしまったらしい。

「バタムで隠退生活を送るために家を買うならS$30,000(約210万円)ほどで買える。今住んでいるHDB(公団住宅の様なもの)を売ってしまえばそのお金が入る。
ただし、君(奥様)がインドネシア国籍を保有しているからだ。シンガポール人に売るとなる一気にS$80,000(約560万円)ほどになるんだぞ。しかもインドネシア人ならフリーホールド(期限なし所有)なのに、シンガポール人なら30年で返納だ、だから君のインドネシア国籍は必要なのだ」

 タクシー運転手は更に続ける。

「君(私のこと)はもう通算で6年もシンガポールにいるんだってね。PR(永住権)は取らないのかい?」
「PRを取るんだったらHDBを買って住んだらいいよ。CPF(国家による個人の積立制度)を利用して月々の支払いを決めてHDBを買う。そして飽きて海外に出たくなったらそのHDBを売るんだ。なあに心配はいらない、HDBは政府建築だからしっかり建てられているし、値段の乱高下もない」
「コンドミニアム?ああ、あれはだめだめ。小金を持つとみんな住み始めるけどあれは見栄だね。借りれば借りっぱなしで後に何も残らないし、買ったら買ったで管理が大変。外国人投資家のおかげで値段も乱高下する。持ち主が民間だから手抜き工事も多いみたいだし」


なるほどねえ。
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Posted by 岩田 弘志 Hiroshi Iwata at 23:59│Comments(0)その他
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