2006年09月02日

季節感喪失の果てに ―熱帯で季節感を喪失する日本人

シンガポール、季節はあることはあるのですが、変化がとても微妙です。
「あら、あの人が帰国することになって送別会をしたのはいつの事だったかしら?」
 当地に温帯出身の外国人はいつもそう思っているでしょう。

 一方 季節のある日本に在住している人が誰かと別れたことを思い出すときは次のような思考をしていつ頃だったか思い出すでしょう。

* 最後に別れたのはどこのことだったかな?
(ああ、駅前のあのちょっと洒落た居酒屋だったか)
* 何を食べたっけ?サンマに秋鯖、秋なす、それに松茸も頂いたな。
* あの日は寒かったっけかな、雨が降ってたかな?
* それから服は何を来てたっけ?あのときの流行は。。?
* 帰り道の街路樹は紅葉していたなあ。
* あれから四季が何回周ったっけかな?

 こんな連想が出来ないため、シンガポールで特定の思いでがいつ頃なのか特定するのは極めて困難である。

* 最後に別れたのはあの中華料理やだったなぁ
* 何を食べたっけ?小籠包に北京ダックに炒飯にカイラン、デザートはマンゴープリンに亀膏ゼリー。(これらのもは365日食べることが出来ます)
* いつものとおり夕方少し雨が降って涼しくなったっけかな。
* 服装は。。。あれ?この衣装何年着ているんだろう?あのときと一緒だ!そういえば流行も気にならなくなっているんじゃないだろうか。
* えと、これって半年前のこと?1年前?いや、もっと前?

とこんな感じです。

 季節感が希薄となっていく当地在住の日本人の為に、季節感を演出するビジネスを展開出来ないだろうか。また日本食レストランでは食材に季節を表現出来るものを多少は用意しているようだが、メニューの一部にかぎらずほとんど全てに季節感を演出する影響を及ぼしていっただろうだろうか。
 店内のデコレーションも大きく季節をクローズアップすれば忘れかけていた上辺だけではない日本人の深層心理が揺さぶられるような気がします。

 季節感に根付く文化をサービスすることは 在留日本人の心を揺さぶるだけではなく、現地の人たちをも喜ばせることが出来るのではないかと思います。


追記:当地シンガポールでの日本的飲食産業はかなり成熟してきた感があります。シンガポールテイストの回転寿司が大流行で他に 料亭、ウナギ専門店、ハンバーガーに牛丼、手打ち蕎麦から和風洋食、現地化した日本の鉄板焼き、たこ焼き大判焼き、甘味屋まで営業していて完全に社会に受け入れられています。
昨日Yahoo!ニュースに出ていた タイのニセ「餃子の王将」もシンガポールで営業していますよ。
追記2:先日立ち寄ったお客様の家の内部は大改造されていて、普通は大理石が敷き詰められた3ベッドルームがあるべきところ、一間を6畳の和風の部屋にしておられました。扉は引き戸でのれんをかけ、畳の上にはちゃぶ台です。大変感動しました。
7年前にはこの工事を請け負う業者があったそうですが、現在は店をたたまれているそうです。それでは畳を輸入しなければなりませんし、センスの説明が大変で 今シンガポールで同様の部屋を持つことは不可能、ということになりそうです。残念。工務店の方、どうか進出してください!
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Posted by 岩田 弘志 Hiroshi Iwata at 14:18│Comments(0)その他
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